vr-911031_640
VRとはヴァーチャルリアリティすなわち仮想現実のことを意味します。
上図のような特殊なグラスを装着することによって、コンピューターで作った仮想世界(もしくは現実の映像)を、実際の感覚を通してリアルに体感する技術です。

不動産業界では「このVRを使って物件をヴァーチャル内覧する」というサービスがここ最近の流行になってきています。実際の部屋を360°撮影した映像はもちろんのこと、日当たりや眺望などが再現された3D仮想空間を通してみれば竣工前のマンションでも限りなく本物に近い見え方がするので、購入する方も安心感が得られるでしょう。

今回は、このVR技術を使った不動産業界の最新サービスを紹介していきたいと思います。

ROOM VR

公式サイト

「Room VR」は、CGで作り出した仮想空間をまるでその場にいるかのように体感できるアプリケーションです。先ごろ技術者向けに販売を開始した、バーチャルリアリティ用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」向けのアプリケーションとして、このたび試験版を開発いたしました。本アプリケーションでは、人間の視野角とほぼ同じ110°という広い視野と、首の動きに遅延なく追随するセンサを搭載した圧倒的な没入感で、バーチャル内覧を体験することができます。

不動産・住宅情報サイトでおなじみHOME’Sを運営するネクスト社によるVR技術です。上記画像のようにかなり緻密に作り込まれたCG仮想空間には思わず見入ってしまうほど。視野が人間の視野角とほぼ同じの角度というのにこだわりを感じますね。

【関連記事】
新築マンションをOculus Riftで内覧! 未来の物件検索「ROOM VR」を体験してきた

『ハコマンションVR』

公式サイト

マンションデベロッパーのコスモスイニシアが開発したVR体験キットです。
4/20現在、千葉県船橋駅最寄りの新築分譲マンション「イニシア船橋夏見」が対象。「イニシア船橋夏見」に資料請求をすれば、先着300人に体験キットが同梱で送られます。そこに専用アプリをダウンロードしたスマホをセットすると、自宅に居ながらにしてモデルルームの内覧ができるという仕組みです。遠方にお住まいだったり、忙しくてなかなかモデルルームに足を運べない方には嬉しいサービスですね。

【関連記事】
モデルルームを疑似体験できる「ハコマンションVR」登場――コスモスイニシアとチームラボ

ROOMWARP

公式サイト
how01

徳島県にある不動産会社、株式会社ハウススマイルによるVR内見サービスです。
こちらは主に賃貸住宅用のサービスですが、スマホやタブレットで360度部屋の中が見渡せるのはもちろんのこと、スマートフォンを差し込むGoogle Cardboardを使用すれば、実際に部屋を見学しているような没入感が得られます。また、ROOMWARPのサイトでは、取り扱い物件のみならず徳島県を中心とした街の様子もVR動画で楽しむことができます。

SUUMOスコープ

公式サイト
suumoscope-1
住宅情報サイト「SUUMO」を運営する株式会社リクルート住まいカンパニーによるVRサービスです。可愛いマスコットスーモがプリントされたVRスコープ(VRゴーグル)が「SUUMO新築マンション(首都圏版)」2016年2月23日号の特別ふろくに封入されたことでも話題を呼びました。4/20現在7つの物件の共用施設や眺望、マンションギャラリーの実写映像を見ることができます。※現在専用スコープは入手ができなくなっています。
【関連記事】
VR活用でモデルルームに行かず内覧! SUUMOスコープが起こす、不動産探しの革命

まとめ

このVR技術を使えば、写真だけでは分からない部屋の視覚情報を手っ取り早く体感することができます。遠方にお住いのお客様にも物件を効果的にアピールできますし、不動産会社の方も物件案内をする手間が省けるかもしれません。これから爆発的に流行しそうなVR内覧サービスから目が離せませんね。

不動産会社20社に聞いた!「ポータルサイト利用の実態調査レポート」

不動産会社20社に聞いた!「ポータルサイト利用の実態調査レポート」