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マンション管理の分野でも、マンション管理員やコンシェルジュをサポートする「AI管理員」「AIコンシェルジュ」を導入しようという動きが出てきます。
この夏、大京アステージと穴吹コミュニティ(本社=香川県高松市)が、東京電力グループのファミリーネット・ジャパン(FNJ)と共同して、「AI管理員・AIコンシェルジュ」サービスの実証実験を開始しました。マンション管理業界では、初の試みだそうです。

マンション管理業界では初のAI導入

囲碁や将棋では、最高の実力者がAI(人工知能)ソフトに敗北。自動車の世界では、AIによるクルマの完全自動運転実用化に向けての実証実験が世界的規模で実施されています。また、医療の世界では、AIにガンの画像データを大量に覚えこませることで、ガンが確実に見つけられるテクノロジーが開発されています。このようなAI導入への開発研究、実用化への試みが社会のあらゆる分野で急速に進む中、マンション管理業界においても、大京アステージなどの3社がこのAIを活用して、管理員やコンシェルジュの各種サービスについての実証実験を実施することとなりました。
今後の実用化・商品化を目指す動きとしても、きわめて注目されます。

これは、マンション管理員やコンシェルジュが勤務時間外であったり、清掃などで不在の時に(あるいはコンシェルジュが導入されていない物件において)マンション居住者からの問い合わせに「AI管理員」「AIコンシェルジュ」が音声を介して答える「音声対話型サービス」で対応するシステムのことです。将来的には物件個別の問い合わせに答えられることを目指していきます。

365日・24時間、いつでも対応できる「AI管理員・コンシェルジュ

コンシェルジュ
「AI管理員・コンシェルジュ」開発の背景には、管理員と居住者のコミュニケーション不足があります。日勤管理員の勤務終了後に帰宅した居住者が問い合わせができなかったり、たとえ管理員がいても、清掃のなどの作業中で話をかけずらい場面があるなど、管理員と居住者の接点が少ない物件が見られる中、お互いのコミュニケーションを向上させるツールとして開発が始められました。

いまマンション管理業界では、「居住者と建物の2つの老い」に加え、「管理員の人手不足」が大きな課題として浮かび上がってきています。そんな中、有人の管理員とAIの管理員とを組み合わせるというやり方は、管理組合への新たな提案として各社が導入を視野に入れているといいます。リアルな管理員と違い、AI管理員は365日・24時間、いつでも対応できることが最大のメリットです。

「AI管理員」らの登場で、画期的に変わるマンション管理

管理員
実証実験については、大京アステージが管理受託組合に提供している居住者向けのウエブサイト「くらしスクエア」と、穴吹コミュニティが提供している「さーぱすねっと」を通じて、モニターとなる居住者を募集してからスタートさせます。

これまで大京グループがコールセンターで受けてきた居住者からの質問をもとに、FNJが約400の基本的な質問・回答パターンを構築、それらに大京グループが検討した質問を組み合わせてAIに組み入れたものを、管理物件に居住するモニター約300人にPCから利用してもらいます。この実証実験を通じて、居住者とともに「AI管理員」「AIコンシェルジュ」サービスの制度を高め、今後1年以内をメドにサービス開始の実用化を目指していくとしています。

実用化されれば、居住者は管理事務室等に出向かなくとも、スマートフォンやタブレット等からAI管理員・AIコンシェルジュを呼び出して、話しかけ質問ができるようになります。また、自宅の中だけでなく、外出先からも問い合わせができるようになるでしょう。

※なお、AI管理員等が使用する「AI対話システム」は、株式会社・Nextoremer(ネクストリーマー)のAI対話システム「minarai」を採用しています。「minarai」は、高度な自然言語処理機能を有するマルチモーダル対話システムです。